日経メディカルのロゴ画像

2005.09.12

血糖値と血中コレステロール値の両方を改善する新糖尿病薬ムラグリタザールの認可が米国で近づく 

 米Bristol-Myers Squibb社と米Merck社は9月9日、共同開発中の糖尿病薬「Pargluva」(一般名:ムラグリタザール)の認可推薦を米食品医薬品局(FDA)内分泌・代謝疾患医薬品諮問委員会から獲得したと発表した。FDAは諮問委員会の結果を参考に認可の決定を下すため、認可に向けて大きく近づいたことになる。

 PargluvaはPPARα/γ受容体作動薬で、インスリン受容体と脂質受容体の両方に作用するのが大きな特徴だ。PPARγ受容体の活性化は血糖値の低減に、PPARα受容体の活性化はHDLコレステロールの増加と血中トリグリセリドの減少に関連すると考えられている。臨床試験では、実際に血糖値の低下とともに、HDL コレステロールの上昇、トリグリセリドの減少が確認されている。しかも1日1錠の服用で済む製剤だ。両社は販売認可申請を米国で2004年12月に行っていた。Pargluvaは、わが国では前期フェーズ2試験が行われている段階だ。

 FDAの諮問委員会は、Pargluvaを単剤、または経口血糖降下薬であるメトフォルミンとの併用で、2型糖尿病患者に投与する用法について認可推薦を行った。ただし諮問委員会はスルフォニル尿素剤(SU剤)との併用は推薦しないとする決定を下した。(横山勇生)