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2005.09.09

寒天オリゴ糖の抗炎症作用は一酸化炭素産生酵素の発現促進による 

 タカラバイオは、寒天の主要多糖成分であるアガロースから生成される「アガロオリゴ糖(寒天オリゴ糖)」の抗炎症効果は、一酸化炭素産生酵素で抗酸化作用や抗炎症作用があるヘムオキシゲナーゼ1(HO-1)の発現を促進させることで発揮されていると発表した。

 さらに寒天オリゴ糖には炎症の発熱や痛みを引き起こすプロスタグランジンE2(PGE2)の産生抑制効果もあるが、この効果はPGE2の合成に関与するシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)とプロスタグランジンE合成酵素そのものを阻害するのではなく、両酵素の遺伝子発現を抑制することで効果を発揮していることも見出した。どちらもin vitroの実験で確認したもので、成果の詳細は9月14日から16日に札幌市で開催される日本癌学会で発表される。

 寒天オリゴ糖の効果がHO-1の発現促進によるものであることを確認した実験は、マウスマクロファージ細胞株Raw264.7を用いて行われた。Raw264.7ではリポポリサッカライドの刺激による一酸化窒素(NO)、PGE2の産生をアガロオリゴ糖は抑制する。この系にHO-1にの発現を抑制するsiRNAを添加したところ、アガロオリゴ糖によるHO-1誘導が抑制され、またNO産生抑制作用も阻害された。(横山勇生)