2005.09.01

大分大病院長が提唱の由布院温泉ツアーが実現 治験参加者“創薬ボランティア”に感謝の気持ちこめて

 治験に関する情報提供を行っているNPO法人ニューイング(東京都八王子市、http://www.new-ing.jp/)は、被験者として治験に参加した人を主な対象とするパック旅行「ヘルシーツアーinゆふいん」を企画した。第1弾は2005年9月3〜5日に実施される予定で、既に参加申し込みは締め切られた。

 「ヘルシーツアーinゆふいん」の企画には、大分大学医学部附属病院長の中野重行氏が全面的に協力。中野氏は臨床薬理学の専門家として、厚生省(当時)1997年度「新GCP普及定着総合研究班」で主任研究者を務めたのをはじめ、質の高い治験が円滑に行われるための環境整備を進めてきた。

 中野氏は、治験に参加する患者を“創薬ボランティア”と呼ぶことを提唱し、1995年に創薬ボランティアの貢献に報いるために「思いやりプラン」を発表した。これは、創薬ボランティアとしての経験を得点化し、後で自分や親しい人のために使えるようにするというアイデア。今回のツアーは「思いやりプラン」の考えを形にしたもので、創薬ボランティア経験のある人は特別料金(通常料金の7割引)で参加できるようにした。

 ツアー2日目には、湯布院厚生年金病院の協力を得て、健康度チェックや転倒予防教室を体験。金鱗湖周辺のウォーキングやヘルシー会席など、健康に配慮したプログラムが組まれているのも特徴だ。宿泊は、1泊目が別府温泉、2泊目が湯布院温泉という豪華版だ。

 中野氏は今年中に、大分県内で「豊の国よりよき医療と健康づくり支援センター」という別のNPO法人を立ち上げ、創薬ボランティアのみならず、模擬患者など医療関係の各種ボランティアを支援する活動を行っていくことにしている。(北澤京子、医療局編集委員)

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