日経メディカルのロゴ画像

2005.08.29

GSK社、多くの医薬品でファーマコジェネティクスを活用、パイプライン充実などに貢献

 英GlaxoSmithKline社(GSK社)のSenior Vice President, Genetics Research, Research and Development Executive CommitteeのAllen Roses氏は、将来患者の遺伝情報に より適切な医薬を提供するファーマコジェネティクスを目的として、自社の創薬プロセスを大きく変革していることをこのほど明らかにした。いずれは、ファーマコジェネティクスを活用した医薬品が多数、医療現場に登場することとなりそうだ。

 GSK社は、他社に先んじて、1997年から新薬の臨床試験で、患者の臨床情報とともに患者のDNAを収集することを欧米で進めてきた。2003年以降はタイ、日本、インド、南米、メキシコ等の欧米諸国以外でも収集を始めている。副作用予測は、10人から20人の副作用発現患者の30万から50万の1塩基多型(SNP)解析を行うことで可能となってきた。

 現在の開発パイプラインの中には、以前であれば有効性が十分証明されなかったり、一部の患者で副作用が見られたことにより開発が中断されていた化合物が、いくつもあるという。GSK社のパイプラインが充実してきている理由の一因は、ファーマコジェネティクスを活用しているからだという。

 また、米食品医薬品局(FDA)が、ファーマコジェネティクスに関連したデータを自発的に提出するためのガイダンスを発表しているが、GSK社は臨床の初期段階からFDAと話し合いの場を幾度も持ち、ファーマコジェネティクスを取り込んだ開発を進めているという。(横山勇生)