2005.08.29

【大腸IIc研究会速報】 世界的スペシャリストも苦戦する困難例のライブデモを披露

 8月27日と28日の2日間、新横浜プリンスホテルで、第15回大腸IIc研究会が開催された。代表世話人は昭和大学横浜市北部病院消化器センター長の工藤進英氏。

 同研究会の特徴はライブデモンストレーション。今回は約3時間に10例のデモンストレーションが行われた。デモンストレーションは、大腸内視鏡の挿入から、病変部の確定、拡大観察、深達度診断、そしてEMR(内視鏡的粘膜切除術)やESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、または手術に回すといった、治療法の選択まで行われた。

 デモンストレーション自体は昭和大学横浜市北部病院で行われ、新横浜プリンスホテルにライブ中継された。デモンストレーションを行ったのは、工藤氏のほか、久留米大学第二内科の鶴田修氏、藤井隆広クリニックの藤井隆広氏、虎の門病院消化器内科の矢作直久氏、国立がんセンター東病院消化器内科の佐野寧氏の計5人。

 以前のライブデモンストレーションでは、時間などとの兼ね合いもあり、比較的、診断・治療が容易な症例が選ばれていたが、今回は、より難しい症例への対処法が知りたいという参加者からの声を受け、内視鏡の挿入困難例などが多く選ばれた。

 実際、大腸内視鏡挿入のスペシャリストとして、世界に名を知られている工藤氏が、途中で「S状結腸が伸びてしまってますね」ともらしたり、回盲弁をまたいで、上行結腸から回腸へと広がる病変や、腸のひだによって内視鏡が近づきにくい位置にある病変への対応に苦慮する姿が見られた。スペシャリストならではの困難例への対応法は、会場の医師にも参考になったようだ。(小又理恵子)


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