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2005.08.28

エーザイがアルツハイマー病の免疫療法でバイオアークティック社と提携

 エーザイは8月26日、スウェーデンのバイオアークティック・ニューロサイエンス社との間で、アルツハイマー病の免疫療法の創薬研究に関する契約を8月24日付けで締結したと発表した。

 バイオアークティック社は、ウプサラ大学教授のランフェルト氏のアルツハイマー病に関する研究成果の産業応用を目指して設立されたバイオベンチャー企業。ランフェルト氏らは、アークティック変異βアミロイドによるアルツハイマー病に対する免疫療法の基礎研究を行っている。アークティック変異βアミロイドは、ランフェルト氏が2001年に発見した、家族性アルツハイマー病を引き起こすβアミロイドの変異。病態生理学的に孤発性アルツハイマー病に極めて類似した病変を引き起こす。そのため、アークティック変異βアミロイドを用いた免疫療法はアルツハイマー型痴呆への効果が期待されている。

 エーザイは、これらの研究の成果に関する第一次優先交渉権と拒否権を取得する。フランチャイズ領域のひとつである神経領域において、製品ラインアップを充実するため、外部との提携を積極的に進めており、今回の提携もその一環。契約締結によって、アルツハイマー病の治療薬に、新たに免疫療法を加える可能性を獲得したことになる。(横山勇生)