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2005.08.03

武田薬品、フリードライヒ失調症薬の海外開発で提携

 武田薬品工業は8月3日、スイスSanthera Pharmaceuticals社に自社開発した製剤であるイデベノン(開発コードSNT−MC17)についてフリードライヒ失調症治療薬としての欧米での共同開発・販売を行う契約を締結したと発表した。

 契約では、Santhera社が欧米におけるイデベノンの開発と販売許可の取得を行う。武田薬品はこれまでに米国で実施したイデベノンの非臨床試験成績(主に長期毒性試験成績)の使用権をSanthera社に供与する。また、武田薬品はSanthera社に契約一時金500万ユーロを支払うとともに、欧州での開発段階に応じたマイルストンや売上高に応じたロイヤルティを支払う。イデベノンの販売は、欧州は武田が、米国はSanthera社が担当し、製品の供給はSanthera社が行う。イデベノンは、欧米で近くフェーズ3に入る予定。

 フリードライヒ失調症は脊髄小脳変性症の一つとして知られている遺伝性疾患。発症率は約4万人に1人という稀少疾患で、10歳前後で発症し、歩行障害、会話障害、足変形、脊柱彎曲、眼振、四肢筋脱力および萎縮などを示す緩徐進行性の疾患。根治療法はなく対症療法が現在の治療の中心だ。1999年にフランスの臨床医により、イデベノンのフリードライヒ失調症に対する有効性が発表された。その後、フランスで医師主導による臨床試験が実施され、有効性を示す成績が報告され、フランス厚生省は、特別措置としてイデベノンのフリードライヒ失調症への投与を認めている。(横山勇生)