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2005.08.02

オンコセラピー・サイエンス、ComGenex社と提携し、低分子化合物のがん分子標的薬開発する合弁会社設立へ

 オンコセラピー・サイエンス(OTS)は8月1日、ハンガリーComGenex社と、OTSが所有するがん特異的たんぱく質を標的とした低分子化合物開発に関する提携について、基本的に合意したと発表した。

 OTSは東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長で教授の中村祐輔氏らと共同で、がんの網羅的な遺伝子発現解析などを行っている。既に複数のがん治療薬の標的たんぱく質の同定に成功しているという。

 ComGenex社はゲノミクス、プロテオミクス解析から非臨床試験(毒性試験)実施までの創薬プロセスをカバーする技術を持ち、特に多目的のスクリーニングに用いることの出来る、構造の多様性に富んだ26万のオリジナル化合物ライブラリーを有している。さらにCMTという独自のメディシナルケミストリーの設計、合成、品質管理に関する技術なども保有しているという。

 両社は、提携によって低分子化合物を利用したがんの分子標的薬開発を目的とした合弁会社を対等出資で設立する。OTSは自社の抗がん剤の標的となる複数のがん特異的たんぱく質及びそれらを標的とする低分子医薬の開発に関する権利を合弁会社に提供する。ComGenex社は所有する技術、ノウハウ、化合物ライブラリーを合弁会社に供与する。合弁会社は近い将来にベンチャーキャピタルなどからの資金調達を行い、がんの分子標的薬の創薬研究を開始する計画だ。また合弁会社で、将来引き続き非臨床試験(毒性試験)や臨床試験の一部まで実施する可能性もあるという。(横山勇生)