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2005.07.30

途上国でも利用可能な結核菌遺伝子検査法を開発へ 栄研化学がビル・ゲイツ財団提供の基金FINDと提携

 栄研化学は7月29日、非営利目的の国際的基金であるFIND (Foundation for Innovative New Diagnostics)と、結核の迅速・簡易な遺伝子検査法の共同開発に関する契約を締結したと発表した。

 FIND は、栄研化学と神戸市環境保健研究所が共同開発中の遺伝子増幅法LAMP 法による結核菌検出系の研究成果が、途上国での有効な検査手段になり得るとして契約に踏み切ったもの。今後、栄研化学はLAMP 法を活用して、検体採取から結核菌の検出・判定までを最小限の機器を用いて2時間以内に行える試薬・機器の研究開発を行う。FIND は臨床検体を使用した性能評価を行うほか、各国での申請登録の支援を行う。共同開発の成果となる安価な結核菌検出試薬・装置を、途上国の公衆衛生セクターに提供していく計画だ。

 FIND はスイスのジュネーブに本部を持つ基金で、2003年5月の世界保健機関(WHO)の最高議決機関であるWorld Health Assemblyで発足した。この基金はゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)が提供で設立されたもので、途上国に適した革新的な感染症検査薬の開発を支援し、手頃な価格の製品の普及を推進して、人々の健康を支え、発展させることを目的としている。(横山勇生)