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2005.07.11

大正製薬と養命酒製造が提携へ、商品・市場での相互補完狙う

 大衆薬最大手の大正製薬と、薬用酒最大手の養命酒製造は7月11日、資本提携を含めた業務提携を行うことで合意、同日発表した。大正製薬が養命酒製造の発行済み株式総数の6.6%を取得して筆頭株主になるほか、養命酒製造も大正製薬の株式を取得する。また、両社合同の委員会を設置し、業務提携の中身を具体的に検討していく。

 両社は、セルフメディケーションの普及や大衆薬市場の縮小、規制緩和などによる事業環境の変化に対応するためには、医薬品と食品の垣根を越えて競争力をつけることが必要と考え、業務提携に踏み切ったとしている。具体的には、新商品の共同開発、生薬技術を生かした市場開拓、中国市場への進出などが挙がっている。

 大正製薬の2005年3月期決算は、売上高・経常利益とも前期比で減少しており、養命酒製造も、2003年3月期から3回続けて減収の決算が続いている。こうした状況の中、ドリンク剤やOTC薬で幅広い顧客層を持つ大正と、生薬技術に強みを持ち女性・中高年層が顧客の中心を占めている養命酒の組み合わせは、商品とマーケットの両面で相互補完作用が働くことが期待できる。(井上俊明、医療局編集委員)