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2005.07.06

大正、Lilly社に2型糖尿病治療薬の開発・販売権をライセンス 

 大正製薬は7月6日、開発中の2型糖尿病治療薬「TS-021」の日本と中国を除く全世界での独占的な開発・販売権を米Eli Lilly社にライセンスすると発表した。

 「TS-021」は現在国内でフェーズ1試験の段階。近年、新しい糖尿病治療薬として注目が集まっているジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤だ。ジペプチジルペプチダーゼIVは、内因性のインスリン分泌促進物質であるグルカゴン様ペプチド(GLP-1)の分解酵素であり、その阻害剤はインスリン分泌を促進することで、血糖値を低下させると考えられている。薬剤の特徴など詳細は明らかにされていないが、Lilly社が導入したことは、競争が激しいジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤の中でも、有望な化合物である可能性を示していると言えそうだ。

 大正製薬は日本と中国における開発・販売権に加え、全世界における開発用、商業用原薬の製造の権利を確保する。さらに、大正製薬は米国と海外の一部の国において、Lilly社と共同で販売促進活動を行うオプション権も保有する。(横山勇生)