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2005.06.24

MBL、2種類のヒト腫瘍マーカー血清診断薬が臨床試験実施へ

 体外診断薬メーカーの医学生物学研究所(MBL)は、6月23日、膵臓がんと婦人科疾患のそれぞれに高い感度と特異性を示す2種類の酵素免疫法(ELISA)試薬の開発に成功したと発表した。

 開発した試薬は、オンコセラピーサイエンス(OTS)との共同研究プロジェクトで見いだされたもの。MBLは、2002年6月にオンコセラピーサイエンスが保有する各種のヒト臓器がんで特異的に発現している数千のがん遺伝子(ESTを含む)情報を利用して、腫瘍マーカー検査薬、研究用試薬を開発する全世界における独占実施権を獲得していた。OTSは東京大学医科学研究所教授の中村祐輔氏らのcDNAマイクロアレイチップを利用して、大量のがん遺伝子情報を蓄積してきた。

 MBLは、開発した2種類のELISAキットで、各種がん患者の血清検体を調べたところ、膵臓がん、婦人科疾患に対してそれぞれ高い感度と特異性を示すことを確認した。実際に患者の検体で感度と特異性のある抗体が得られたことは、OTSのがん遺伝子情報の有用性を示す結果といえる。

 MBLは、今後、がん専門施設で、臨床試験を実施し、がんの早期診断、がん発症前診断あるいはがん発症リスクの評価、治療法を選択するためのがんの鑑別診断や治療効果の判定、がん検診への応用などへの利用を目指して、研究用試薬や診断薬として早期に発売を目指す計画。MBLは、自己免疫疾患検査薬に特に強みを持つ診断薬メーカーだが、診断薬事業の第2の柱としてがんマーカーの検査薬分野に注力している。(横山勇生)