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2005.06.22

アンジェスMG、椎間板変性症治療薬の全世界独占開発・販売権を取得

 アンジェスMGは6月21日、米Rush大学との間でNFκBデコイオリゴ(Nuclear Factor-kappa B decoy oligodeoxynucleotide)に関するライセンス契約を締結、NFκBデコイオリゴを椎間板変性症治療薬として、全世界で独占的に開発、販売する権利を得たと発表した。両者はNFκBデコイオリゴの椎間板変性症治療薬への応用について2004年から共同研究を進め、共同で特許を取得しており、今回のライセンス契約は、特許のRush側の持分に対する支払いを取り決めたもの。

 NFκBは、炎症性サイトカインや接着因子など免疫反応に関する遺伝子の発現を調節する転写因子で、免疫反応が原因となるアトピー性皮膚炎や関節リウマチへの関与が指摘されている。NFκBデコイオリゴは、NFκBが結合するゲノム上の部位と同じ配列の核酸で、NFκBがゲノムに結合するのを阻害する働きを持っており、アトピー性皮膚炎や関節リウマチなどの治療薬として期待されている。

 椎間板変性症は、椎間板が加齢などにより変性し、痛みを感じる疾患。今のところ、消炎鎮痛薬の投与など、症状を緩和する対症療法しかない。椎間板変性症を含む椎間板障害の患者数は日本で34万人いるとされる。

 椎間板が変性する過程では、IL-1やTNF-αなどの炎症性サイトカインやたんぱく分解酵素の関与が指摘されている。NFκBデコイオリゴは、これらのサイトカインや酵素の産生を阻害する。

 この件に関するアンジェスMGのプレスリリースはこちらから入手できる。(田村嘉麿)