2005.05.31

介護大手各社の2005年3月期決算が出そろう 施設系は好調維持、訪問・通所系は明暗分かれる 

大手介護サービス各社の2005年3月期決算が公表された。各社とも拠点の増設などにより増収となったが、拠点開設への先行投資や競合の激化などが影響して減益となる企業もあった。

 好業績が目立ったのは、メッセージ(岡山市)やベネッセコーポレーション(同)といった施設系サービスを主力とする企業。介護付き有料老人ホームの需要が高く、新設施設と既存施設の入居率がともに高水準で推移した。特にメッセージは、上場1年目の売上高が前期比66.1%増の106億7100万円、営業利益が同134.6%増の13億2000万円と好調だった。

 そのほかの企業では、ここ数年業績が低迷していたジャパンケアサービス(東京都豊島区)が増収増益を達成したのが目を引く。売上高は前期比45.1%増の75億3300万円、営業利益は同137.0%増の2億4700万円だった。訪問介護を手がけていた子会社2社が合併により決算対象に加わったことで、利用者数が増加した。また、ヘルパーの人件費の抑制も好業績につながった。

 一方、減益の企業で目につくのは、ニチイ学館(東京都千代田区)とセントケア(東京都中央区)。ニチイ学館の介護事業の営業利益は前期比51.6%減の22億1300万円、セントケアは同30.1%減の4億1700万円だった。ニチイ学館は訪問介護の拠点を急拡大したが、営業体制の改革の失敗などが影響し、利用者数が伸び悩んだ。セントケアも訪問介護事業所を増やしたが、他社との競争激化により新規の利用者数が思うように伸びなかった。

 新規上場組では、通所介護を主力とするケアサービス(東京都大田区)が200万円の営業赤字となった。通所介護事業所を20カ所から30カ所に急拡大したのに伴い、先行投資がかさんだ結果だ。(豊川 琢、日経ヘルスケア21)

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