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2005.05.19

【ASCO2005速報】 ステージ3大腸癌の術後補助療法、ロイコボリン+5-FU+イリノテカンで大腸癌再発リスクを有意に減少

 ステージ3大腸癌の術後補助療法に、従来のロイコボリンと5-フルオロウラシル(FU)に加え、イリノテカンを投与することで、大腸癌再発リスクが有意に減少するようだ。これは、被験者総数3005人、32カ国340カ所で行われたPETACC-3(Pan European Trial Adjuvant Colon Cancer)試験の予定仮分析結果で、同試験の第2エンドポイントとして明らかになった。同種の試験としては最大規模という。5月16日のプレナリーセッションで、ベルギーGasthuisberg大学病院のEric Van Cutsem氏が発表したもので、今回の学会の最新報告(Late Breaking Abstracts)にも採用された。

 Van Cutsem氏らは2000〜2002年にかけて、ステージ2とステージ3の大腸癌患者を2群に分けた。対照群には、術後にロイコボリンと5-FUを、治療群にはこれらに加えてイリノテカン(180mg/m2)を、2週間ごとに12サイクル投与した。

 ステージ3大腸癌の被験者について、追跡期間の中央値が38カ月の時点で仮分析を行った。その結果、同試験の第1エンドポイントである部位を問わない癌の3年無病生存率(DFS)には、両群に有意差は見られなかった(ハザード比:0.89、p=0.091)。

 一方、第2エンドポイントである、大腸癌に限った3年無病生存率(RFS)については、ハザード比が0.86(p=0.045)と、治療群が対照群に比べて有意に改善した。会場の医師からは、現時点ではDFSについて両群に有意差はないが、「追跡期間が5年以上経過した時点での分析結果では、DFSに有意差が出る可能性はあるのではないか」という意見が出た。

 なお同試験では、治療群と対照群の間に、癌の進行度について隔たりがあったことが、後に明らかになった。そこでVan Cutsem氏らは、癌の腫瘍に関する分類(T分類)とリンパ節転移に関する分類(N分類)を使って補正を行い、ポスト・ホック分析をした。その結果、ステージ3大腸癌の3年DFSのハザード比は0.85(p=0.021)、RFSは同0.82(p=0.009)と、治療群で有意な改善が見られた。(Andrew G. Ten Have、當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)