2005.05.16

【ASCO2005速報】 プラチナ製剤ベースの化学療法+ベバシツマブで 進行期の非扁平非小細胞肺癌、生存期間が2.3カ月延長

 ステージ3b/4の非扁平非小細胞肺癌に対し、従来のプラチナ製剤を基本とした化学療法(パクリタキセルとカルボプラチン)に加え、血管新生阻害剤ベバシツマブを併用することで、生存期間の中央値が2.3カ月延長することが明らかになった。腫瘍増殖抑制期間や治療反応率、2年生存率なども、ベバシツマブ併用群でそれぞれ有意に良好だった。5月14日のプレナリーセッションで米Vanderbilt大学のAlan B. Sandler氏がベバシツマブに関する第3相臨床試験の結果として発表した。肺癌患者の特定のグループに対し、ベバシツマブが生存期間や生存率を向上することを示したのは、同試験が初めてという。

 Sandler氏らは2001〜2004年にかけて、ステージ3b/4の非扁平非小細胞肺癌で脳への転移が認められず、これまでに治療を受けていない患者、合わせて878人を2群に分けた。対照群(444人)にはパクリタキセル(200mg/m2)とカルボプラチン(AUC=6)を、3週間を1サイクルとして1日目に投与した。ベバシツマブ群(434人)には、パクリタキセルとカルボプラチンの同じレジメンに加え、ベバシツマブ(15mg/kg)を、同じく3週間を1サイクルとして1日目に投与した。両群ともに6サイクルの治療を行った後、ベバシツマブだけは投与を継続し、病気の進行が確認されたり毒性に耐えられなくなった時点で中止した。

 全体の追跡期間の中央値が9.4カ月の時点で評価を行った。その結果、生存率の中央値は、対照群が10.2カ月だったのに対し、ベバシツマブ群は12.5カ月だった(p=0.0075)。また、腫瘍増殖抑制期間の中央値は4.5カ月と6.4カ月(p<0.0001)、治療反応率は10%と27%(p<0.0001)と、いずれもベツシツマブ群が優れていた。治療開始後24カ月時点での生存率も、対照群の16.9%に対し、ベバシツマブ群は22.1%と有意に高かった(p=0.007)。

 主な有害作用としては、グレード3以上の出血が対照群で0.7%見られたのに対し、ベバシツマブ群では4.5%だった(p<0.001)。

 Sandler氏は、「今回の試験結果から、パクリタキセル、カルボプラチンとベバシツマブの併用が、ECOG(Eastern Cooperative Oncology Group)の非扁平非小細胞肺癌への新たな標準的治療になった」と語った。(Andrew Ten Have・當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

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