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2005.05.13

抗酸化物質ケルセチンの吸収率が配糖体化で大幅向上、 血中抗酸化活性もアップ、サントリーが確認

 サントリーは5月12日、たまねぎに多く含まれるポリフェノールの一種である「ケルセチン」にグルコースを結合させた配糖体が、ケルセチンに比べて経口摂取時の体内吸収率が120倍と大幅に高く、血中の抗酸化活性を増加させる作用があることを確認したと発表した。

 ケルセチン自体は強い抗酸化活性を持つが、脂溶性で経口摂取した場合の吸収性はあまり高くない。そこで同社では水溶性を高める目的で、酵素を用いてケルセチンにグルコース1〜8個を結合させた配糖体の混合物と、ケルセチン配糖体の一種でケルセチンにグルコースをβ結合させたイソクエルシトリンを用意し、動物実験で吸収性と血中抗酸化活性に及ぼす影響を調べた。

 一晩絶食したSDラットを3群に分け、ケルセチン、イソクエルシトリン、ケルセチン配糖体混合物を経口投与し、血中のケルセチンと主要代謝物の濃度から求めた体内吸収率で比較したところ、ケルセチン配糖体の体内吸収率は、イソクエルシトリンの約2.8倍、ケルセチンの120倍と大幅に高いことが分かった。血中の抗酸化活性も投与後、数時間にわたって配糖体の方が顕著に高かったという。同社はこの研究成果を5月14日と15日に東京で開催される日本栄養・食糧学会大会で報告する。(中沢真也)