2005.04.27
お茶をのんで、タバコの害を減らす?! 「ニコエン」入り緑茶をエスエス製薬が発売へ
エスエス製薬は、タバコの害を減らす成分「ニコエン」を配合した緑茶「一服健茶」を5月23日に発売する。
「ニコエン」は、リンゴやセロリなど11種類の植物から抽出したエキス。韓国のバイオベンチャー企業と大学が共同で開発したもので、体内に入ったニコチンの害を減らす効果が確認されているという。
すでに韓国のほか、米国や中国、日本で、ニコエンを配合したガムやサプリメントなどが販売されているが、飲料に配合したのは初めて。
喫煙によって体内に入ったニコチンは、有害な物質と無害な「コチニン」という物質に変わる。ニコエンは、ニコチンがコチニンになるのを促進し、有害な物質に変化するのを抑制するという。この効果は、ニコエンを開発した韓国のリージェンバイオテック社がヒト試験で確認している。ニコエン230mgのサプリメントを3回に分けてとるなどした試験だ。
ただし、今回の「一服健茶」1本に含まれるニコエン量は150mgで、この量は韓国での臨床試験のときより少ない。
1本340mLのペットボトル入りで168円。全国のコンビニエンスストアで発売する。同社では、初年度10億円を販売目標に掲げている。(白澤淳子、日経ヘルス)