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2005.04.20

フルマラソン完走者の1割強が低ナトリウム血症 4時間超えるとリスクは7倍、積極的な塩分摂取も必要か

 フルマラソンを完走したランナーの1割強が、レース後に低ナトリウム血症を発症していたことがわかった。4時間を超える走行時間などがリスク因子になるという。米Harvard Medical SchoolのChristopher S.D. Almond氏らが、2002年のボストン・マラソン走者766人を対象に調査を行った結果、明らかになったもの。New England Journal of Medicine(NEJM)誌2005年4月14日号に掲載された。低ナトリウム血症はマラソン走者のレース関連の死因の一つと考えられているが、その罹患率について明らかにした研究はこれが初めてという。

 Almond氏らは、ボストン・マラソンのゴール地点で、被験者のうち488人から有効な血液サンプルを採取した。そのうち62人にあたる13%が、血清ナトリウム値が135mmol/L以下と、低ナトリウム血症だった。このうち血清ナトリウム値が120mmol/L以下と、深刻な低ナトリウム血症を起こしていたのは0.6%(3人)だった。

 リスク因子として明らかになったのは、レース後の体重増加(オッズ比4.2、95%信頼区間:2.2〜8.2)、走行時間4時間超(走行時間3時間30分未満に対するオッズ比7.4、同:2.9〜23.1)、肥満指数20%未満(肥満指数20〜25%に対するオッズ比2.5、同:1.1〜5.8)だった。

 本論文の原題は、「Hyponatremia among Runners in the Boston Marathon」。アブストラクトはこちらまで。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)