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2005.04.20

【日本リウマチ学会2005速報】 70歳以上で発症した関節リウマチの特徴が明らかに

 高齢で発症する関節リウマチ患者には、初診時に関節症状以外を訴える、合併症がある、リウマチ因子陽性率が低い−−などの特徴があることが分かった。70歳以上で発症した症例群と、70歳未満で発症した症例群を比較検討した研究成果で、さいたま市立病院の広瀬立夫氏らが4月19日、ポスターセッションで発表した。

 広瀬氏らは、高齢で発症する関節リウマチ(RA)患者の特徴を明らかにするため、さいたま市立病院の外来を受診、あるいは入院したRA患者を対象に、初診時の臨床症状を検討した。対象は165例で、男性37例、女性128例、年齢は18〜101歳(66.8±15.8)。罹病期間は、0.1〜37年(5.90±8.35)。なお、すべての症例は、米国リウマチ学会の判定基準を満たしていた。

 発症年齢が70歳以上グループと、70歳未満グループに分けて検討した。患者背景は、70歳以上グループが30症例(男性9例、女性21例)、初診時年齢が77.3±6.5歳(70〜100歳)、罹病期間は1.4±2.2年(0.1〜10年)、発症年齢は76.0±6.4歳(70〜100歳)だった。一方、70歳未満グループは、45例(男性8例、女性37例)、初診時年齢が70.1±7.0歳(57〜90歳)、罹病期間が12.1±11.0年(0.1〜35年)、発症年齢は58.6±8.7歳(34〜69歳)だった。

 両グループで初診時の主な訴えを比べると、70歳以上では関節痛を訴える例が46.7%で、70歳未満では関節症状が97.9%だったのに比べ、半分以下であった。70歳以上では、関節痛以外では、発熱8例、四肢運動障害6例、食欲不振2例などだった。

 合併症については、70歳以上で合併症ありが63.3%で、70歳未満の31.1%に比べて目立っていた。また、リウマチ因子の陽性率は、70歳以上で48%、70歳未満で80.0%と高齢グループの方が低かった。

 高齢社会を迎え、高齢のRA患者が多くなることが予想されているが、その特徴をつかんでおくことは日常診療に欠かせないものとなるに違いない。(三和護、医療局編集委員)