2005.04.12

【循環器診療の最新動向に関する調査2005】 高血圧治療のガイドライン、回答医師の80%近くが評価



 日本高血圧学会が昨年改定した「高血圧治療ガイドライン2004」の評価が高いことが分かった。MedWaveが日本循環器学会の開催を機に実施した「循環器診療の最新動向に関する調査」の結果、回答した医師の80%近くが評価すると回答した(図1)。調査は、MedWaveの会員医師に協力を求め、3月17日から4月9日までに156人から回答を得た。

 調査ではまず、高血圧治療ガイドラインの全般に対して、「高く評価している」「どちらかと言えば評価している」「まだわからない」「どちらかと言えば評価していない」「あまり評価していない」の5段階で評価してもらった。

 その結果、「どちらかと言えば評価している」が52.6%と過半数を超えていた。「高く評価している」も24.4%あり、合わせて77%が「評価している」と回答した。

 一方、「どちらかと言えば評価していない」は1.3%、「あまり評価していない」は0.6%で、「評価していない」は1.9%に過ぎなかった。なお、「まだわからない」は21.2%あった。

 調査ではガイドラインの主な項目についても評価を尋ねた(4項目から1つを選択)。

 ガイドラインでは、成人における血圧値の分類は、JSH2000を踏襲し、140/90mmHg以上を高血圧とした。これについては、「140/90mmHg以上でいいと思う」が76.3%と肯定派が多かった。「もっと厳しくすべきだった」は17.3%、「もっと緩めてもよかった」と「わからない」がそれぞれ3.2%だった(図2)。



 また、ガイドラインでは、降圧目標は、若年・中年者については変更がなく、高齢者および糖尿病患者の場合で厳しくなった。高齢者は140/90mmHg未満となったが、これについては、「140/90mmHg未満でいいと思う」が69.9%と多かった(図3)。「もっと厳しくすべきだった」は10.9%、「もっと緩めてもよかった」は16%だった。



 糖尿病・腎障害患者の場合の降圧目標は130/80mmHg未満とされたが、これについても、75%が「130/80mmHg未満でいいと思う」と回答、肯定派が多数だった(図4)。



 初診時の高血圧管理計画についても尋ねた。主な変更点を挙げ、もっとも評価する変更点を1つ挙げたもらったところ、「すべての患者において生活習慣の修正を指導することが示された」が54.5%で過半数を超えた(図5)。「生活習慣修正から降圧薬治療開始までの期間が短縮された」も31.4%で比較的高かった。



(三和護、医療局編集委員)

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