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2005.04.08

「アマニ」は健康にいい! 普及を目指す協会が始動

 アマニやアマニ加工品の普及啓蒙活動を行う有限責任中間法人「日本アマニ(亜麻)協会」が4月6日、活動を開始した。

 アマニは中央アジア原産の1年草で、カナダが主な生産・輸出国。種子を食用にするが、外観や味はゴマに近く、含まれる脂肪分が健康にいいことが知られている。

 会員企業は、日本製粉ほか、アマニ関連製品の製造販売元や輸入業者など5社。代表理事は、カナダの食材や医薬品素材を仲介するシープロの梅本秀丸代表取締役社長が務める。今後、会員企業を100社程度に増やしたいという。

 アマニ種子には、n3(オメガ3)系のαリノレン酸が多い。一方、形状が似ているゴマにはn6(オメガ6)系のリノール酸が多い。

 αリノレン酸をはじめとするn3系脂肪酸は、生活習慣病やアレルギーの予防効果を期待できる成分として有名だ。厚生労働省も「日本人の食事摂取基準(2005年版)」で、n3系脂肪酸の摂取目標量を初めて設定するなど、今、最も注目を集めている栄養素の一つ。日本アマニ協会はこうした動きを追い風に、アマニの認知度を高めたい考え。
 アマニは100g当たりにαリノレン酸を22.8g含み、食事摂取基準での1日目標量2.2g(女性の場合)は、約大さじ1杯(10g)に相当する。食物繊維量はゴマの約2.6倍の28g(100g当たり)と多く、抗酸化成分のリグナン類はゴマとほぼ同等の1.22g(100g当たり)含むという。

 日本ではアマニ種子を搾ったアマニ油が流通しており、サプリメントとしても利用されてきたが、「この半年で、種子そのものを混ぜ込んだパンやケーキといった商品も増えている」(梅本代表理事)。現在20〜30社から数十アイテムが発売されている。

 ファミリーレストランなど外食チェーンからの引き合いもあり、「来月中にも、アマニを使ったメニューが登場する見込み」(梅本代表理事)。また、ゴマのようにふり掛けたり、すり潰して使うタイプの一般向け商品も登場しそうだ。

 n3系脂肪酸には、青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの動物性と、アマニ油やシソ油(エゴマ油)などに含まれる植物性がある。アマニの認知度が高まれば、n3系が健康にいいというイメージが一層高まりそうだ。(小山千穂、日経ヘルス