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2005.01.27

【ヘルスケア2005速報】 ゲーム感覚で楽しみながら介護予防するVRスポーツシステム

 「VRスポーツシステム」は、これまでアミューズメント市場先行だったVR(バーチャル・リアリティ)を介護やリハビリテーションに活用しようという発想から生まれた製品だ。

 スクリーンを見ながらゲーム感覚でスポーツを体験し、運動機能の向上や介護予防を図るのが狙い。現在、テニス、卓球、サッカー、スノーボードの4種類が用意されており、仲間のプレイを応援したり、点数を競うことによって、運動へのモチベーションを向上させる。

 各種目とも、利用者の体力や症状に応じてプログラムの難易度を設定できるのが最大の特徴だ。たとえば、テニス、卓球、サッカーではボールの大きさや速度・方向、スノーボードでは滑走のスピードや障害物の設定などをプレイヤーに合わせて登録できる。さらに、右腕に障害がある場合にはボールが左に飛ばないように設定するなど利用者一人ひとりの身体機能に細かく対応でき、VRならではのトレーニングが展開できる。

 香川大学工学部・医学部、徳島大学医学部、奈良県立医科大学の広域医工連携による共同研究の成果を事業化して開発された「VRスポーツシステム」は、昨年2月にテスト販売を開始し、既に6施設に納入している。利用者には、スポーツをゲーム感覚で楽しめると大変好評だという。筋力トレーニングに加えて、考える要素を含んだ頭のトレーニング、仲間と会話しながら生きがいを感じる心のトレーニングとしても威力を発揮する。

 12週間にわたってテニスとスノーボードの臨床試験を行なったところ、テニスでは肩関節可動域や筋力で、スノーボードでは平衡感覚や機能の向上がみられるという結果が出たという。アンケート調査でも、関心の高さや身体機能の向上が認められた。(成田龍、フリーライター)