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2005.01.27

【ヘルスケア2005速報】 ベネッセスタイルケアの設計ノウハウ詰まった標準仕様書の一端を披露

 全国に89カ所(2005年2月時点)の有料老人ホームを運営するベネッセスタイルケアは、設計ノウハウの集大成といえる膨大な数の設計標準仕様書をストックしている。マル秘扱いになっているこの設計標準仕様書の一部が、ヘルスケア2005併設のセミナー「ヘルスケアフォーラム2005」の有料講演「ベネッセが築いた有料老人ホームの設計基準」で公開された。

 講演したベネッセスタイルケアスペースデザイン室室長の米須正明氏によると、同社の有料老人ホームは、月額負担料別に「まどか」「くらら」「グラニー&グランダ」「アリア」の4タイプあり、設計標準仕様書も別々になっている。設計標準仕様書としては、デザイン指針を示した「空間価値設計書」、性能を規定した「施設設計標準仕様書」、工程と維持管理を一緒にまとめた「施設建設標準仕様書」の3種類を作成し、プロジェクトの進行に応じて使い分けている。

 米須氏は、各仕様書に書かれた基準内容を、少しだけ紹介してくれた。例えば食堂について見ると、まどかは各階に1カ所、ユニットケア型のくららは各階に2カ所、グラニー&グランダとアリアは全館に1カ所と各階にティールームを設けている。グラニー&グランダとアリアの食堂が1カ所となっている理由について米須氏は、「食堂ではなく高級レストランという捉え方とし、介護もユニットケアではなく個別ケアにしているから」と話す。

 また、施設内では、高齢者がドアにはさまれにくいように、マルチドアセンサー付きのエレベーターを標準仕様としていることが披露された。

 「仕様書には、入居者である高齢者の声も盛り込み、随時、見直している」(米須氏)。競争の激しい有料老人ホーム事業のなかで勝ち残るためには、こうした顧客満足度を高める工夫が欠かせない。(荒川尚美、日経ホームビルダー)