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2004.11.05

【Pharma Business】 直言・痛言:そこかしこにくすぶる医薬品業界再編の火種

 「今、合併のことを考えない製薬企業の経営者はいない」−−。某大手医薬品メーカーの経営幹部は、こうつぶやいた。

 今年に入り医薬品需要は総じて伸び悩んでおり、製薬企業各社を取り巻く経営環境が厳しさを増している。このような状況下で、来年4月には山之内製薬と藤沢薬品工業が合併し、新会社「アステラス製薬」が誕生する。今後、この動きに触発され、我が国においても製薬企業の積極的な合併や買収による業界再編が活発化するのかが注目される。

 しかし、製薬企業の合併後の状況を見ると、確かに一時的な合併効果が表れるものの、それを持続するのは容易でないことがうかがえる。欧米においては、合併後に積極的なリストラを行うことにより、短期的に利益を上げることが可能である。だが、我が国では欧米企業並みのリストラが行われることはないので、利益面に大きな期待はできない(詳しくはPharma Businessをご覧ください)。