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2004.10.22

【米国リウマチ学会速報】 子どもの関節炎:米国では1000人当たり1.4人、行動の制約など大きな負担背負う

 米国では関節炎を患っている子どもの数が約10万人にのぼる。1000人当たり1.4人と決して多くはないが、3人に1人が行動(動き)が不自由、7人に1人は特別な器具が必要など、本人や家族が大きな負荷を抱えて生活している実態が米疾病対策センター(CDC)の研究で明らかになった。CDCのJennifer Hootman氏らが10月19日のポスターセッションB「疫学1」で報告した。

 CDCでは全米健康インタビューサーベイ(NHIS)データベースから、1997〜2002年までの6年分の調査データを本研究の分析に用いた。調査は0〜17歳の子どもを持つ親権者に対して、「医師またはその他の医療従事者があなたのお子さんが関節炎だと言いましたか?」という質問と、関連する質問として、行動の制約、装具の必要性、医療機関の受診回数、学校の欠席日数などを聞いた。

 対面調査により、6年間に累計8万324人のデータを集め、これを基に全米における子どもの関節炎患者の総数と人口比を推定した。この結果、総数は10万1800人、有病率は0.14%という値が得られた。

 性別では女子が52.7%で、男子よりも約11%多く、年齢別では0〜5歳が10.1%、6〜11歳が29.5%、12〜17歳が60.5%と、日本の中学生以上に当たるティーンエイジャーが6割を占めた。

 有病率0.14%という値は決して高くないが、本人や家族の負担は重い。患者の31.1%、ほぼ3人の1人は行動(mobility)に何らかの制約があり、15.6%、ほぼ7人に1人は特別な器具が必要だった。

 また医療機関を訪れる回数は健常者の年2回に対して3.2回、学校の年間欠席日数も健常者の3.7日に対して10.1日といずれも有意に多く、重い負荷がかかっていることが明らかになった。(中沢真也)