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2004.10.21

【米国リウマチ学会速報】 日本の関節リウマチの有病率は欧米並みの1%、ここ40年間変化なし:原爆被爆者コホートの調査で判明

 米国の関節リウマチの有病率は1.0%とされているが、広島・長崎の被爆者コホートに対する研究から、日本でもほぼ同じ水準であることが分かった。1960年前後にも同様の調査が実施されており、40年前の有病率もほぼ同じ水準だという。放射線影響研究所臨床研究部の箱田雅之氏が10月19日のポスターセッションB「疫学1」で報告した。

 箱田氏らの研究グループは、1958年から広島と長崎の原爆被爆者を含む約2万人を対象とした成人健康調査の一環として実施された関節リウマチのサーベイランスデータを基に有病率を求めた。対象コホートは1958年時点で15歳以上の1万9961人、このうち半数は直接被曝はしていない。

 箱田氏らは、1958年から1966年と、1999から2003年3月に実施された調査結果から53歳以上の関節リウマチ患者数を求めた。その結果、1960年前後の関節リウマチの有病率は1.31%(95%信頼限界:1.00−1.62)で男性は0.77%、女性は1.52%だった。また現在の有病率は、1.04%(95%信頼限界:0.76−1.33)で男性は0.62%、女性は1.25%となった。40年間に有病率はやや下がったように見えるが、統計的な有意差はない(p=0.25)。被曝線量との相関関係は見られなかったという。

 これらのデータから箱田氏は、日本人の関節リウマチの有病率は1%前後、男女比はほぼ1:2で、欧米の有病率と変わりはないとしている。なお、米国リウマチ学会が発表している米国人の有病率は1.0%、男女比は1:2.5だった。(中沢真也)