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2004.10.19

【米国リウマチ学会速報】 ご用心! 知らないうちに骨粗鬆症:65歳以上の女性の5人に1人が無自覚の骨粗鬆症、カナダの調査で判明

 65歳の誕生日を迎えた女性は、早い機会に骨粗鬆症の検診を受けておいた方がよさそうだ。カナダで行われた9地域の住民に対する前向きコホート研究の結果、骨粗鬆症と診断された住民のうち、男性の9割強、女性の8割弱は骨粗鬆症の診断を受けたことがなく、骨粗鬆症だという自覚もなかった。驚くべきことに、65歳以上では全女性の5人に1人、男性の12人に1人がこうした無自覚の骨粗鬆症患者だったという。10月18日の一般口演「ACR Concurrent Session Epidemiology」で、カナダMcMaster大学のJonathan Adachi氏が報告した。

 本研究は、カナダ全土の9センターで実施された骨粗鬆症の前向きコホート研究「Canadian multicenter osteoporosis study(CaMos)」のサブスタディとして実施された。CaMos自体では25歳以上の地域住民9500人に対し、1995〜1997年から5年間の追跡を実施した。

 CaMos参加者のうち、ベースラインでDEXA(DXA)法による骨密度測定を受けた65歳以上の住民を本研究の対象とした。DEXA法では、大腿骨頚部と第1〜第4腰椎のいずれかのTスコア(骨密度を示す相対値、若年成人の値に対する標準偏差値で表す)が-2.5以下の場合を骨粗鬆症の確定診断としている。測定の結果、65歳以上の男性1093人中93人(9.0%)、同じく女性2707人中700人(25.9%)が骨粗鬆症と診断された。

 ところが、このうち、既に診断を受けるなどして自分が骨粗鬆症だという自覚があったのは、男性6人(6.5%)、女性は161人(23.0%)とわずかだった。これを65歳以上の全人口に当てはめると、女性の19.9%、男性の8.4%が知らずに骨粗鬆症という爆弾を抱えて日常生活を送っていることになる。Adachi氏は、65歳以上の高齢者、特に女性に対しては骨密度測定の定期検診を実施し、無自覚の骨粗鬆症を発見・治療すべきだと強調していた。(中沢真也)