2004.10.19

【米国リウマチ学会速報】 抗IL-15ヒトモノクローナル抗体が臨床的有効性示す、無作為化二重盲検の途中結果で明らかに

 関節リウマチの炎症を引き起こす蛋白質であるサイトカインのうち、インタールーキン15(IL-15)に的を絞ったヒトモノクロナール抗体「AMG714」の、臨床的な有効性が、多施設共同無作為化プラセボ対照二重盲検試験の途中結果で示された。これは、10月18日のプレナリセッションで、英国Centre for Rheumatic DiseasesのIain McInnes氏が発表した。AMG714は、現在新たな生物学的製剤として開発を行っている最中。今回発表した結果は、数種類の投与量に対する臨床的有効性と安全性を調べる試験の途中結果。IL-15をターゲットにした生物学的製剤はまだないため、従来の生物学的製剤に反応しない関節リウマチ患者への治療有効性が期待されている。

 McInnes氏らは、関節リウマチの患者で、関節の腫れと関節痛がともに6カ所以上ある110人を対象に試験を行った。被験者は全て、これまでに1種類以上の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)治療に対し、反応しない経験を持っていた。また、生物学的製剤は未使用だった。なお、この試験の被験者総数は180人に上るが、今回の途中結果では試験を終了した110人についてのみ分析している。

 研究グループは被験者を5群に分け、AMG714を40mg、80mg、160mg、280mgと、プラセボを各々月2回投与し、14週間追跡した。

 その結果、12週時点で、関節リウマチの活動性を評価する基準ACRコアセットで、ACR20以上だったのは、プラセボ群で26%だったのに対し、280mg群では62%に上った(p=0.017)。また、関節リウマチの悪化は、プラセボ群の26%に見られたのに対し、治療群全体では13%に留まった。

 McInnes氏は、AMG714は全ての用量の群で臨床的有効性を示し、中でも最多用量の280mg群で最も大きな効果が見られたと指摘した。
(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 外来患者自殺で開業医有責、現場で高まる懸念 リポート◎東京高裁が1審覆し自殺企図患者への対応の過失を認定 FBシェア数:1175
  2. 精神病院のいまとこれから 医療マンガ・ドラマの裏話を教えます! FBシェア数:64
  3. 自らの「診断エラー」に真正面から対峙せよ イケてる指導医が研修医に伝えたいこと FBシェア数:83
  4. 新高血圧GL、日本は基準値140/90維持の方針 学会トピック◎第41回日本高血圧学会総会 FBシェア数:303
  5. かつてない異常気象が縦隔気腫の原因に? 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:13
  6. 風疹流行、2013年の悪夢を繰り返すな 忽那賢志の「感染症相談室」 FBシェア数:145
  7. 67歳男性。自宅の玄関で倒れていた患者 日経メディクイズ●神経内科 FBシェア数:0
  8. 入院させたがる精神科医に抱く疑問 宮岡等の「精神科医のひとりごと」 FBシェア数:114
  9. 緩和ケア病棟は「死ぬまでの間を生きる場所」 特集◎忘れられないカルテ FBシェア数:103
  10. クラビットにビオフェルミンRはOK!? セキララ告白!個別指導 FBシェア数:273
医師と医学研究者におすすめの英文校正