2004.10.15

米NIH、サプリメントの最新エビデンス集を公開 ビタミンD、魚油、緑茶などの健康効果を紹介

 米国国立衛生研究所(NIH)の栄養補助食品室(ODS:Office of Dietary Supplements)は10月8日、食品成分の健康効果に関する最新の研究成果を取りまとめた報告書を発表した。

 この報告書は、2003年に発表された食品成分関連の論文から、特に優れたものを25報、厳選して紹介している。ODSは2000年から毎年、同様の報告書を公表しており、今回が5冊目。報告書はインターネット上で公開されており、だれでも閲覧できる。

 ODSは、1994年に米国で制定された栄養補助食品健康・教育法(DSHE法)に基づいて、1995年に設置された。1.食品成分の健康効果に関する情報を集め、専門家や一般消費者向けのデータベースを作る、2.集中して研究すべき有望な食品成分を選定する−−などの業務を行っている。

 報告書で取り上げた論文は、すべて査読者が存在する学術誌に掲載されたもの。2003年版では、英医学誌「Lancet」、米国医師会誌「JAMA」、米科学誌「PNAS」など一流の学術誌34誌に掲載された300報以上の論文を、45人の専門家が審査して、最も優れた25報を選んだ。

 今回選ばれた論文の研究分野は、1.骨と関節、2.ガン、3.心臓病、4.炎症性の病気、5.胎児・新生児の健康−−の5分野。ビタミンDの骨折予防効果や、魚油やシソ油などに多いオメガ3系多価不飽和脂肪酸(PUFA)の動脈硬化巣安定化効果、緑茶のコレステロール低下効果など、日本でも注目を集めた研究結果が紹介されている。

 また、これまでは「ビタミン」「抗酸化成分」など成分別の分類だったが、今年から健康効果別の分類へと変わり、消費者や医療従事者がより利用しやすい形になっている。

 この報告書の名前は「Annual Bibliography of Significant Advances in Dietary Supplement Research 2003」。過去4年分の報告書も含め、ODSのホームページのこちらからダウンロードできる。(内山郁子)


*サプリ&機能性食品2005 専門展示会を開催します

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 66歳男性。5日前から続く息切れ 日経メディクイズ●救急 FBシェア数:0
  2. マッチング中間、5年ぶりに東京大学が首位奪還 「医師臨床研修マッチング2018」中間結果ランキング FBシェア数:107
  3. 「なんなの、この人」。そう言われて我に返ったあの… シリーズ◎忘れられないカルテ FBシェア数:34
  4. その便秘薬の処方、間違っていませんか? リポート◎グーフィス、リンゼスなど新たな便秘薬が続々登場 FBシェア数:170
  5. <片麻痺>患者をCT室に送る前の必須検査は? 患者到着前から始まるエマージェンシー臨床推論 FBシェア数:33
  6. 中小病院が国から託された「新たな使命」とは? 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:17
  7. 本当に誤嚥? 誤嚥の原因は? なぜ肺炎に? 吉松由貴の「誤嚥性肺炎、診療の知恵袋」 FBシェア数:73
  8. 臨床が好きになった日と開業が近づいた日 谷口恭の「梅田のGPがどうしても伝えたいこと」 FBシェア数:10
  9. 大腸癌検診は旧態依然でいいの? 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:36
  10. 「正しい情報」だけでは変わらない患者の行動を変え… 医療4.0〜第4次産業革命時代の医療〜 FBシェア数:3
医師と医学研究者におすすめの英文校正