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2004.10.14

【日本高血圧学会速報】 薬物治療で血圧コントロールが不良な患者に必要な生活習慣の修正が明らかに

 薬物治療で血圧コントロールが不良な患者に必要な生活習慣の修正が分かった。それは、肥満の有無や食事時間が不規則でないかどうかの確認とその確実な修正であるという。10月8日のポスターセッションで、昭和大学医学部の高橋英孝氏らが発表した。

 研究グループは、2002年1月から2003年10月までに三井記念病院総合健診センターで人間ドックを受診した人で高血圧のため薬物治療中の1203人(男性912人、女性291人、59.9±8.5歳)を対象に検討した。早期空腹時に座位で自動血圧計により血圧を測定。収縮期≧140mmHgまたは拡張期≧90mmHgの場合をコントロール不良と判定した。

 この血圧コントロール不良グループについては、目的変数と、性別、年齢、肥満(BMI≧25Kg/m2)、運動週1回未満、食時時間不規則、塩辛いものを多く食べる、インスタント食品をよく食べる、食事は満腹になるまで食べる、毎日2合以上飲酒する、喫煙する−−などの12項目を説明変数として分析した。

 その結果、血圧コントロール不良の割合は、男性457人(50.1%)、女性149人(51.2%)だった。ロジスティック回帰分析では、血圧コントロール不良に対してオッズ比が有意だったのは、肥満(1.694、95%信頼区間1.319-2.176、p<0.0001)と食事時間の不規則(1.465、95%信頼区間1.319-2.176、p=0.0245)だった。

 この結果を踏まえ研究グループは、「薬物の用量を調節したりほかの薬剤を追加する前に、肥満の有無や食事時間が不規則でないかどうかの確認とその確実な修正を行うべきである」と結論付けている。(三和護)