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2004.10.09

慢性疲労性症候群の発症に関連する小児期のリスク因子:コホート研究の結果

 慢性疲労性症候群(CFS)の原因は未だに明らかではない。精神的疾患の既往の関与を示唆する報告もあれば、生物学的、心理社会的な広範なリスク因子の関与も疑われている。英国の研究者らは、成人になってCFS(英国では筋痛性脳脊髄炎と呼ばれる)を発症した患者は、小児期に何らかのリスク因子に晒されていた可能性があると考え、コホート研究を行った。詳細は、British Medical Journal電子版に10月6日に報告された。

 1970年5月5〜11日に英国で生まれた16567人の、5、10、16、29-30年後の状態を親や教師の力も借りて調べた。最後まで追跡できた11261人中91人がCFSとの診断を受けており(発症年齢の平均は24歳)、調査時点では48人にCFSの症状が見られた。

 解析の結果、オッズ比が2.0を越え、ハイリスクを与えると見られたのは、長期に渡って家庭や学校での活動を制約するような肉体的または精神的な問題があったこと、女性であること、父親の社会経済的地位が高かったこと、などだ。反対に、小児期の活発な運動は、オッズ比0.5でリスク低減に貢献していた。母親の精神的疾患、小児期の心理的問題、出生時の体重、出産順位、アトピー、肥満、学校の欠席日数、学力、両親の病気などは、CFSリスクと無関係だった。従って、運動をせず、座ってばかりの生活を小児期に送ると、CFSリスクが高まると考えられた。

 論文のタイトルは「Childhood predictors of self reported chronic fatigue syndrome/myalgic encephalomyelitis in adults: national birth cohort study」、全文がこちら(PDFファイル)で閲覧できる。 (大西淳子、医学ジャーナリスト)