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2004.09.15

ぐっすり眠れるアミノ酸:グリシンが眠りの質改善に有効、味の素が明らかに

 味の素は9月14日、アミノ酸の一種であるグリシンが成人の睡眠パターンの調節に関与している可能性を明らかにしたと発表した。併せて、加齢やストレスなどによって睡眠調節に障害が現れた場合、就寝前にグリシンを摂取することで眠りの質が改善することを、成人に対する実験で確かめた。

 まず、睡眠に不満を感じている20歳代から50歳代の女性15人に対し、4日間、グリシン3gを就寝前に摂取してもらったところ、摂取しない場合に比べ、起床時のすっきり感が向上し、疲労感が少なくなった。

 次に、睡眠時の呼吸状態に問題がある30歳代から50歳代の男性14人を対象に、グリシン3gを就寝前に摂取してもらい睡眠時の脳波を調べたところ、グリシンを摂取しない場合に比べ、ぐっすりとした睡眠を示す徐波睡眠の出現が早く、量も増えることが分かった。消灯後、徐波睡眠が現れるまでの時間は、プラセボ摂取時には平均103分だったのに対し、グリシン摂取時には52分とほぼ半分で到達し、総睡眠時間に占める徐波睡眠時間も、プラセボ摂取時の約10%に対してグリシン摂取時は約20%と2倍に増加した。

 同社では、並行して進めている動物実験の結果から、グリシンは松果体に蓄積され、睡眠の神経性調節に関与する可能性があると指摘している。

 グリシンはアミノ酸飲料や粉体サプリメントにも含まれているが、1回量で10〜100mg程度のものが多い。味の素ではグリシンに関する研究を進め、将来的には睡眠改善効果を生かした商品の発売を目指していくとしている。

 味の素のプレスリリースはこちらまで。(中沢真也)