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2004.09.10

【Pharma Business】 Pharmaceutical Executive:医薬品価格事情の今を探る(下)

 欧州連合(EU)は2004年5月1日、新たに10カ国が加盟し、並行貿易の市場は25カ国に広がった。旧加盟の15カ国において並行貿易は減少傾向にあるため、医薬品関連企業には商機拡大といえよう。ただし、新旧加盟国での知的所有権の違いから、ブランド・ジェネリックとコピー品は取引対象から除かれている。

 並行貿易の拡大は、市場の混乱を招きかねないが、的確な価格戦略を立てれば、少なくとも短期的には混乱は回避できると考えられている。ケンブリッジ・ファーマ・コンサルタンシーのジャニス・ヘイグ氏は「現在の製薬企業の戦略は、価格維持にこだわり過ぎ、保険償還と売上高の維持を無視しているように思われる」と指摘。その上で、「並行輸入において、新規加盟国の市場での最低価格がEUの現行の下限価格を大幅に下回る事態は、ほとんど起こり得ない」と断言する(詳しくはPharma Businessをご覧ください)。