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2004.09.02

FDAが頚動脈に挿入し脳卒中を予防するステントを承認

 米国食品医薬品局は8月31日、閉塞の進んだ頚動脈に挿入して脳卒中を予防するステントを承認した。従来の頚動脈血管内膜切除術に比べ、侵襲性が低く、短期合併症率や長期の脳卒中予防効果も、同等のようだ。

 同ステント挿入の対象となるのは、脳卒中の症状があるか、頚動脈の閉塞が80%以上で、従来の外科治療には適さない人。

 治験では、45カ所の医療施設で581人を対象に頚動脈ステント挿入術を行った。

 その結果、被験者の92%について、頚動脈の閉塞を開くことができたという。また術後30日以内の死亡や脳卒中、心筋梗塞といった合併症率や、1年後に同じ頚動脈が閉塞し脳卒中を発症する割合について、これまでの研究結果を元に従来の血管内膜切除術と比較したところ、血管内膜切除術は15%だったのに対し、ステント挿入術では10%に留まった。

 さらに治験では、術後2年以上経過しても、挿入したステントが脳への血流を行っていることもわかったとしている。

 なお、同ステントはこれまでに、冠動脈への挿入を目的にFDAの承認を受けている。同ステントの製造元は、Guidant社(インディアナ州Indianapolis)。詳しくは、FDAのニュース・リリースまで。
(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)