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2004.08.31

重症敗血症にステロイドは有効か、メタ分析の結果は低用量5日以上の使用を支持

 重症敗血症と敗血性ショックに対するステロイドの有効性は繰り返し否定されてきた。当初試みられた、高用量短期間投与の効果を臨床試験で示すことは、結局できなかった。その後、低用量を長く投与すると血行動態が改善され、昇圧剤使用期間を短縮できることが示された。その成果を、仏Versailles -Saint- Quentin大のDjillali Annane氏らがBritish Medical Journal8月28日号で発表した。

 Annane氏らは今回、重症敗血症または敗血性ショックの患者の生存率に対するステロイドの影響を、現在利用可能な臨床試験データの全てを系統的に再検討し、メタ分析を行うことにより評価した。対象となったのは、国際プロジェクトのコクラン共同計画が作製している大規模な臨床試験データベースと、文献データベースのMedline、Embase、LILACSに、1966〜2003年に登録された臨床試験データだ。

 選出した16件(被験者数2063人)の試験結果は全て、投与期間と用量に関わらず、ステロイドが生存率に影響しないことを示した。が、低用量(300mgのヒドロコルチゾンまたはこれと等価)を長期間(5日)投与された患者(5件の試験で計465人)に限定すると、28日目の生存率が有意に向上、入院中の死亡率も低く、7日の時点での敗血性ショックからの回復率も高かった。

 近年、重篤な敗血症と敗血性ショックに副腎不全の合併が指摘されており、著者たちは、まずACTH検査を行い、副腎不全が見られる患者にのみ200〜300mgのステロイドを5〜11日間継続投与すべきだと結論付けている。

 論文のタイトルは「Corticosteroids for severe sepsis and septic shock: a systematic review and meta-analysis」で、現在こちらで全文が閲覧できる。(大西淳子、医学ジャーナリスト)