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2004.07.30

国民生活センターが警告、熱さまし用ジェル状冷却シートで乳幼児が窒息状態に陥る可能性

 国民生活センターは7月29日、熱さまし用ジェル状冷却シートで乳幼児が窒息状態に陥る可能性が否定できないと警告した。センターによると、2004年4月に北海道で、生後4カ月の男児が冷却シートによって窒息状態となった事故が発生した。男児は発熱のため冷却シートを額に貼っていたが、看護にあたっていた母親がしばらく側を離れたところ、その間に冷却シートが口と鼻を塞いでしまっていた。救急車で病院に搬送、人工呼吸管理などさまざまな治療を施し一命は取りとめた。しかし、低酸素性虚血性脳症が認められ、将来にわたり全介助が必要なほど重度な障害が残る可能性が極めて高いという。

 この事故を受けて国民生活センターは、事故同型品や参考品の粘着力に関するテストを実施。同時に、乳幼児の使用に関する注意表示についても調べた。

 その結果、「他にも同様な事故が起こる可能性を否定できない」と判断、再発防止のため、こうした事故の発生を広く周知し、消費者に注意を呼びかけることにした。

 消費者に対しては、「何らかの原因で冷却シートが額からずれ、口と鼻を覆い、窒息する可能性があることを知り、注意してほしい」と呼びかけている。

 また、メーカーに対しては、「口と鼻が冷却シートで塞がれ、窒息する事故が起きないよう、対策を講じてほしい。例えば、外箱や小分け袋の注意表示に冷却シートが口と鼻に貼り付くと窒息する可能性があると盛り込む。シート本体にも『口や鼻に貼り付かないように注意』などと印字するなど」と要望している。

 国民生活センターの発表資料はこちらへ。(三和護)