2004.07.26

健保組合の決算が5年ぶり黒字に、総報酬制導入などが好影響

 健康保険組合連合会は7月26日、2003年度決算見込みを公表した。集計対象となった1622組合の合計で、経常収入6兆40億円に対し経常支出は5兆8654億円。差し引き1386億円の経常黒字を計上し、1998年度以来5年ぶりの黒字決算となった。

 過去最悪の約4000億円の経常赤字となった2002年度決算に比べ、保険料収入総額が3261億円強増加した反面、保険給付費が1320億円、老人保健制度などへの拠出金が694億円、それぞれ減少したことが収支の大幅改善の主な理由。保険料収入の増加は、2003年4月から賞与も含めた年収を対象に保険料を徴収する「総報酬制」が導入されたことによる。

 また、保険給付費および拠出金の減少は、2003年4月からの被保険者本人の自己負担割合の引き上げおよび2002年10月からの高齢者への原則1割負担の導入など、いずれも制度改正が影響している。

 今回の決算を受けて健保連では、2004年度予算の早期集計では組合全体で276億円の経常赤字が見込まれることや足元での医療費の増加傾向が見られることから、組合財政は依然厳しい状況が続く――としている。
(井上俊明、医療局編集委員)

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