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2004.07.20

海外渡航でのコレラ感染多発、8割弱がフィリピンで感染−−感染研が注意を呼び掛け

 海外でコレラに感染し、国内で確認される例が今年6月に多発した。例年のピークは7〜9月で今後患者数が増える可能性もあり、国立感染症研究所感染症情報センターでは注意を呼び掛けている。

 2004年第27週までのコレラの累積報告数は26例だった。近年の年間報告数は、2000年が58例、2001年50例、2002年51例、2003年25例であり、例年に比べて目立って増えているわけではない。しかし、今年は26例中18例が6月に発症している。6月としては例年に比べて非常に多く、過去5年間の月別年間最高値も上回っている。

 18例のうち14例の推定感染国がフィリピンであり、同国での感染多発が今年6月の報告数激増の原因になっていると言える(図、感染症週報2004年1〜27週のデータを基に作成)。感染者は全員男性で、菌の血清型は検査中の1例を除き、O1エルトール小川型だった。訪問地域や食べた食品などの疫学的な関連性は見られなかったという。

 感染症情報センターでは、例年ピークを迎える7〜8月の増加が危惧されるとして、コレラ流行地域に渡航する場合には生水や氷、生の魚介類、生野菜、カットフルーツなどを避け、体調管理に注意するように呼び掛けている。

 詳しくは感染症週報第27週を参照(pdfファイル)。(中沢真也)