2004.07.06

携帯電話持つ女子中学生、「家で勉強しない」が非所持群の1.6倍−−警察庁の調査で判明

 性犯罪や子ども同士の暴力による死傷が相次ぎ報道されるなか、「何かあった時のために」と、中高生に携帯電話を持たせる親は少なくない。しかし、その親心が裏目に出るかもしれないと思わせる調査結果を警察庁が6月末に発表した。

 警察庁が発表したのは、「青少年の意識・行動と携帯電話に関する調査研究」。調査対象は、6府県(宮城県、千葉県、石川県、大阪府、岡山県、大分県)の一般中学生1880人(男子960人、女子920人)、一般高校生1509人(男子718人、女子791人)と、2002年10〜12月に全国で検挙・補導された中学生(男子374人、女子180人)と高校生(男子305人、女子134人)の計4382人。一般少年は2002年9〜12月、非行少年は検挙・補導時期の2002年10〜12月に無記名調査票で調査した。

 非行少年と一般少年で携帯電話の所持率や使用頻度について見ると、非行少年の所持率が高く、使用頻度も高い傾向が見られた。中学生男子では一般少年の携帯電話所持率が20.4%だったのに対し、非行少年では52.4%と約2.5倍多かった。高校生では一般少年と非行少年に所持率の違いは見られなかった。

 また、非行少年では電話回数(非行少年7.7回対一般少年2.7回)、メール回数(42.6回対30.5回)が多く、そのことで親に怒られたり、料金分を賄うためのアルバイトをする回数が顕著に多かった。性犯罪の温床になっている出会い系サイトの利用は、非行少年(30.4%)だけでなく、一般少年(18.5%)でも驚くほど多い。

 「家でどのくらい勉強をするか」という問いに対して、中学生では男女、非行/一般の別なく、携帯電話所持者は非所持者よりも「しない」傾向が高かった。特に一般女子中学生では44.6%対28.2%と、所持群の「勉強しない」比率が非所持群より6割も高く、携帯電話所持と勉強しない傾向の関連性を示唆する結果になった。

 このほか、携帯電話所持群では、努力、がまん、責任、迷惑をかけない、などの「好ましい性格」を大切だと思う意識が低い傾向や、学校の成績に対する自己評価が低い傾向、部活動をしない傾向、アルバイトをするなどの比率が多かった。

 携帯電話利用が非行や「好ましくない」行動の原因になっているのか、非行行動に携帯電話の利用が伴うのか、この調査結果からだけでは不明だが、携帯電話を持たせる親は、利用について十分な教育や監督を含む子どもとの意思疎通が必要と言えそうだ。

 本調査結果の概要はこちらで見ることができる(pdfファイル)。(中沢真也)

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