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2004.06.07

【再掲】大腸癌切除後の補助療法 テガファーとウラシルの経口投与が従来の5-FU/LVと生存率が同等

 ステージ2と3の大腸癌切除後の補助抗癌薬療法に対する、経口UFT(テガファー・ウラシル)の治験第3相で、従来の5-フルオラシル(5-FU)とロイコボリン(LV)を投与した場合と、同等の生存率を示す結果が出た。6月6日の一般口演で、米National Surgical Adjuvant Breast and Bowel Project(NSABP)のN.Wolmark氏が報告した。

 同研究グループは、ステージ2と3の切除後大腸癌患者、計1608人を2群に分け、一方には経口UFT(テガファー300mg/m2/日とウラシルをモル比1対4で、経口で28日間)とLV(90mg/日、経口で28日間)を、35日サイクルで5回行った。もう一方には、FU/LV(5-FU500mg/m2をボーラス注射で週1回を6回、LV500mg/m2をボーラス注射で週1回を6回)を、8週間サイクルで3回行った。

 その結果、5年後の生存率と再発の認められない生存率(DFS)のそれぞれについて比較したところ、生存率はUFT/LV群とFU/LV群ともに78.7%で、P値は0.88と両群に差はみられなかった。DFSについても、UFT/LV群は66.9%でFU/LV群は68.3%、P値は0.79と、両群に差はみられなかった。平均追跡期間は64週間だった。なお、吐き気や嘔吐、下痢といった副作用についても、両群に差はなかったという。

 UFT は、ヨーロッパでは既に承認を受けているものの、米国では承認されていない。この点についてWolmark氏は、UFT/LVは経口でFU/LVよりも投与が簡単であり、米国でも承認されるべきだ、としている。
(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)

■ 訂正 ■「レウコボリン」、「テガフールとウラシル」とあるのは「ロイコボリン」、「テガフール・ウラシル」が一般的でしたので訂正いたします。