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2004.04.23

【SARS速報】 北京市内で20歳の女性看護師がSARS疑い、接触した5人も発熱

 中国衛生省は4月22日夜、北京市内で重症急性呼吸器症候群(SARS)の疑い例患者が1人発生したことを明らかにした。患者の接触者に対する調査の結果、5人に発熱などが見られ、隔離して経過観察が行われている。中国衛生省は同日、世界保健機関(WHO)に報告、WHO北京事務所が同省と緊密な連絡をとっているという。感染が確定すれば今年1月に同国広東省で合わせて3人が感染して以来の患者発生となる。

 患者は北京市内の病院に勤務する20歳の女性看護師で、4月5日から悪寒、発熱、咳嗽などの症状を訴えたため、4月7日に勤務先の病院に入院した。しかし、症状が好転しなかったため、4月14日に北京大学病院に転院し、集中治療室に収容された。その後19日になって患者に付き添っていた親族2人に発熱が見られたことから、血清抗体検査を行ったところ、SARS抗体陽性であることが判明、報告を受けた北京市衛生局や中国疾病予防対策センターが検査を繰り返した結果、SARS疑い例と認定された。

 北京市が患者に密接に接触した171人に対して医学的な観察を行ったところ、このうち5人に発熱などの症状があり、隔離措置がとられた。患者が医療関係者であり、勤務先の病院の宿舎に居住していたことから、感染が拡大するおそれもありそうだ。中国衛生省は各地の衛生当局にSARSへの警戒強化を指令した。

 WHOのプレスリリースはこちらまで。(中沢真也)

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