2004.04.16

カプセル不人気は一段落か  3月下旬から売れ行き上位にランクイン――ケンコーコム2月、3月売れ筋ランキングから

 BSE(牛海綿状脳症)を懸念する消費者が敬遠気味だったカプセル入りのサプリメントの売れ行きが、回復してきたようだ。

 約2万アイテムの健康関連商品を販売する大手通販サイト「ケンコーコム」(運営:ケンコーコム・東京都港区)によると、3月下旬から、カプセル入りサプリのコエンザイムQ10などがランク上位に顔を出すようになってきた。

 2004年2月と3月のケンコーコム売り上げ上位20(http://www.kenko.com/company/release.html)からはカプセル入りサプリが姿を消していたが、ここにきてサプリメントメーカーの安全確保策が一段落し、消費者もBSE問題に対して落ち着きを取り戻してきたようだ。

 サプリメントに使っているカプセルは通常、牛の皮や骨を原料にしたゼラチンカプセルを使用している。

 2003年末に米国でBSE(牛海綿状脳症)の感染牛が見つかったことから厚生労働省は、1月16日、BSE発生国の牛のせき柱を原料に含む可能性のある食品やサプリメントの販売自粛を各社に呼びかけた。

 食品衛生法の規定に基づく新たな規制を設け、2月16日以降は該当商品の販売を禁止した(参考資料)。

 以前からBSEとゼラチンカプセルの問題が指摘されてきたこともあり、サプリメントメーカーは、BSE非発生国の牛や豚を使ったり、代替品として魚のゼラチンや野菜を原料とするカプセルに変更するなど、自主的な対策を講じてきた。

 サプリメントを販売する大塚製薬は、販売するネイチャーメイドのサプリメントも、1月下旬から3月下旬まで、カプセルに使っている原材料の確認や商品リニューアルのため、一時的に出荷を停止していた。

 ケンコーコムでは、取り扱い商品に使用しているゼラチンカプセルの原料に、BSE発生国の牛のせき柱が含まれる恐れがないかを調査した。

 その結果、確認が取れないメーカーの商品は取り扱いを一時停止した。メーカー側が、原料の確認や商品のリニューアルのために、自主的に出荷を一時停止したケースもあったという。

 大塚製薬は、安全性確認を終えて、3月下旬から出荷を再開。直後にケンコーコムの売り上げランクで、ネイチャーメイドのコエンザイムQ10が上位に食い込んだ。

 「販売再開を待っていたリピーター需要で上位に食い込んだのでは」(ケンコーコム)とみられている。

 ちなみに、ケンコーコムでの3月の人気商品は、テレビの報道をきっかけに火がついた「沙棘(サジー)」の果汁(1位と8位)、ダイエットにいいとされる「ジュアール茶」(5位)、花粉症シーズンならではの「杉花粉飴」(2位)や「シジュウム茶」(7位)、定番の「もろみ酢」(3位)、ローストした玄米の粉「ブラックジンガー」(4位)などだった。 
(小山千穂)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 製薬企業と医師との付き合い方はどう変わる? ニュースウォッチャー井上雅博の「世相を斬る」 FBシェア数:387
  2. 学会はスーツで行くべきなのか 倉原優の「こちら呼吸器病棟」 FBシェア数:804
  3. 若年男性に生じた腹痛、必ず聞くべきことは? カンファで学ぶ臨床推論 FBシェア数:1
  4. お尻に注入しないで!(食事中に閲覧しないで) 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:413
  5. 脳梗塞超急性期のEarly CT signとは 今さら聞けない画像診断のキホン FBシェア数:1
  6. いざ本番!失敗しない「試験直前の過ごし方」 総合内科専門医試験 「一発合格」への道 FBシェア数:41
  7. 民間病院から大学教授を毎年輩出する秘訣 東謙二の「“虎”の病院経営日記」 FBシェア数:63
  8. 病院の「介護医療院」転換に予想外の傾向! 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:34
  9. 最年少教授が拓く「臓器の芽」による新移植医療 特集◎再生医療はここまで来た!《4》 FBシェア数:300
  10. 心筋梗塞に倒れたヘビースモーカー小泉八雲 病と歴史への招待 FBシェア数:13
医師と医学研究者におすすめの英文校正