2004.04.13

最高裁が上告棄却、元院長の有罪が確定 都立広尾病院の点滴ミス事件

 4月13日午前10時半、最高裁第三小法廷(濱田邦夫裁判長)で、医師法21条違反、虚偽有印公文書作成・同行使に問われた、都立広尾病院の元院長の岡井清士被告の判決があり、同被告の上告が棄却された。

 高裁では、懲役1年、執行猶予3年、罰金2万円が言い渡されていた。

 判決理由として、1.医師法21条は死体を検案して異状が認められる場合、自己が診療していたか否かを問わず、届け出る必要がある、2.この届け出は、自らが業務上過失致死罪などの罪に問われる可能性がある場合でも必要であり、医師という資格の特質などを鑑みると、これは憲法38条の「何人も、自己に不利益な供述を強要されない」に違反するものではない−−などを挙げた。

 都立広尾病院の事件は、1999年2月、看護師が消毒液を点滴薬と勘違いして、誤投薬した事件。警察への届け出は、患者の死亡後11日目と遅れた。

 点滴ミスをした看護師ら二人は業務上過失致死罪で有罪(懲役1年執行猶予3年、懲役8カ月執行猶予3年)、当時の主治医も略式起訴で罰金刑(2万円)が確定している。
(橋本佳子、日経メディカル

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