2004.03.19

ファンケル、サプリと医薬品の「飲み合わせ検索システム」を構築 電話相談サービスに4月から活用へ

 ファンケルは、自社のサプリメント約100種類と、医療用医薬品(後発品含む)約1万9000種類、一般薬約1万3000種類の飲み合わせに関する検索システムを構築した。

 サプリメントの商品名と医薬品の製品名から、飲み合わせ情報を検索できる。

 複数のサプリメントと複数の医薬品の飲み合わせも検索でき、複雑な摂取パターンの場合でも、短時間で検索できるという。

 2004年4月から、顧客からの電話問い合わせにシステムを活用する。

 詳細なシステム内容は公表していないが、検索システムの概要は、大阪で開催される日本薬学会で発表する予定。

 「サプリメントと医薬品の併用実態と相互作用検索システム」と題するポスター発表を、3月30日にファンケル学術部が行う。

 ファンケルは、2003年2月からこの検索システムの構築に着手し、2003年7月に発足した学術部がこのシステムを完成させた。

 医師、薬剤師、臨床検査技師、栄養士の資格をもつ社員が所属する学術部が情報を収集してこのシステムを構築。データベースの情報内容は、薬学系の大学教授が監修した。

 こうした検索システムの構築には、文献検索など情報の収集と評価に膨大な作業量が生じる。しかも、情報のアップデートなどの維持コストもかかる。

 にもかかわらず、ファンケルがこの検索システム構築に踏み切ったのは、サプリメントと医薬品の相互作用に関する問い合わせが急増しているためだ。

 ファンケルが電話とインターネットで受け付けたサプリメントと医薬品の相互作用に関する問い合わせは、月当たり約570件に達する(02年10月〜03年9月の平均)。
 同社は、サプリメントの摂取に関する注意書などで消費者に情報提供をしているが、問い合わせに対しては、医師や薬剤師に相談するよう案内している。

 しかし、消費者が医療機関等に問い合わせしても回答が得られないために、ファンケル学術部が内部調査を行って回答した件数は、年間363件。その1年前に比べて約5倍に増えた。

 問い合わせてきた一人当たりの平均使用薬剤数は3.4種類、平均使用サプリメント数は3.1種類。複数の薬と複数のサプリメントを併用しているため、内部調査に多くの手間がかかっていた。

 今回構築した検索システムで、こうした問い合わせに迅速に対応できるようになる。

 ファンケルは、この飲み合わせ検索システムの情報を、医師や薬剤師にも提供する考え。病院や薬局への導入も視野に入れている。

 その関連で同社は、3月30日に大阪で開催する日本薬学会第124年会と共催でランチョンセミナー「薬剤師のためのサプリメントセミナー」(座長:武庫川女子大学薬学部教授の篠塚和正氏)を開催する。

 同セミナーでは、医薬情報研究所エス・アイ・シー医薬情報部門責任者の堀美智子氏が「サプリメントと薬の相互作用」と題した講演で、医薬品と食品(栄養素)との飲み合わせに関して、併用に注意を要するケース、栄養素を補う必要があるケースなどを解説する予定。(河田孝雄)

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