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2004.03.02

【連載:がんの治療成績を読む】 その3 がん拠点病院の治療成績(肺がん編) 肺がんの5年生存率、施設格差を示唆

 今回は肺がんの生存率を見る。

 <>は、地域がん診療拠点病院のホームページから、比較的情報公開が進んでいると思われる幾つかの施設の肺がん5年生存率を拾い上げ、表にしたものだ。

 標準的な成績の目安として、全国がん(成人病)センター協議会加盟施設の集計データ(注)も掲載した。全がん協施設の5年生存率は病期Iが63.88%、病期IIが39.7%、病期IIIが17.2%、病期IVが8.1%である。

 施設別に見てみよう。

 久留米大病院が比較的高い成績を示しているようだ。ただ、難治性の小細胞肺がんを除いて集計している点には留意しなければならない。一方で、鳥取県立厚生病院のIIIa、IIIb期は低い数字と読める。もっとも、統計学的な有意差があるかはこれだけでは不明である。

 だが、施設によってかなりの生存率の差があること、ある病期の成績の優れた施設が他の病期でも良い数字を残すとは限らないことなどがうかがえる。

 次回は胃がんを見る。
                        
(埴岡健一、日経メディカル

注:群馬県立がんセンター、埼玉県立がんセンター、千葉県立がんセンター、国立がんセンター中央病院、癌研究会付属病院、神奈川県立がんセンター、国立病院四国がんセンター、国立病院九州がんセンター、茨城県立中央病院、東京都立駒込病院、新潟県立がんセンター、滋賀県立成人病センター、大阪府立成人病センター、兵庫県立成人病センター、山形県立成人病センター、福井県立成人病センター、岩手県立中央病院、国立大阪病院、山口県立中央病院の19病院の集計データ。なお、全がん協のうち、宮城県立がんセンター、栃木県立がんセンター、国立がんセンター東病院、愛知県がんセンター、国立札幌病院、国立呉医療センター、青森県立中央病院、富山県立中央病院、国立名古屋病院、佐賀県立好生館病院のデータは含まれていない。

*随時掲載ですが、当面は毎日掲載する予定です。
*読者からの情報提供をお待ちしています。癌の治療成績に関するデータやご意見があれば、お寄せください。今後の連載の参考にさせていただきます。
宛先:khanioka@nikkeibp.co.jp

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