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2004.02.20

【インフルエンザ速報】 学校などの鳥類飼育に冷静な対応を、日本獣医師会が保護者、教育関係者に呼び掛け

 大分県で個人飼育のチャボが感染したことから、各地の学校などで鶏の飼育を取り止めたり、動物園が家畜触れ合いコーナーを休止するといった動きが起きている。こうした動きに対し、日本獣医師会は2月19日、冷静な対処を呼び掛ける緊急提言を行った。

 提言は小学校、幼稚園・保育園、教育委員会の教育関係者と保護者に宛てた形。国内でトリインフルエンザが発生したからといって、学校や家庭で飼育している鶏や小鳥が危険ということではないので、飼育中の鳥を野山に放す、処分するといったことをせず、冷静に対処してほしいと呼び掛けている。清潔な状態での飼育、野鳥との接触を避ける、鳥の排泄物に触れた後の手洗いとうがいなどを行えば感染の危険はないという。

 獣医師会では、動物との触れ合いは情操教育として重要であり、飼育鳥の処分や放逐によって子どもたちを悲しませるのは、身体の健康を案じるあまり、子どもたちの心の健康を軽んじることになると指摘する。

 国内で初めてBSEが発生した時は牛肉消費が激減し、米国でのBSE発生で輸入が止まると、今度は消える牛丼を惜しんで行列ができるといったように、とかく一斉に同じ行動に走る国民性があるだけに、今回の提言は貴重な助言と言える。ただし、具体的な衛生管理法や野鳥との接触防止法などについては、今後、十分な情報提供が必要になりそうだ。

 日本獣医師会の緊急提言はこちらまで(pdfファイル)。(中沢真也)


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