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2004.02.09

FDA、悪性胸膜中皮腫で初の治療薬を承認

 米国食品医薬品局(FDA)は2月5日、初めての悪性胸膜中皮腫の治療薬、Alimta (成分名:pemetrexed disodium)を承認した。シスプラチンと一緒に用いるもの。悪性胸膜中皮腫は稀な癌で、FDAによると、米国では約2000人が毎年新たに診断を受けるという。

 448人の患者を対象に行った治験では、Alimtaとシスプラチンを併用した群と、シスプラチンのみを投与した群とを比較した。その結果、Alimta投与群の方が、生存期間が30%(約3カ月)長かったとしている。

 悪性胸膜中皮腫の発症は、主にアスベストへの被爆歴に関連している。アスベスト繊維が、肺の内膜や胸壁に入り込み、腫瘍の形成を促すという。

 なおAlimtaは、FDAのオーファンドラックとして承認を受けている。米国では、対象となる症状の患者数が20万人未満の治療薬は、オーファンドラックとして保護され、承認を受けた製薬会社は7年間に渡り単独販売をすることができる。Alimtaの販売元は、米Eli Lilly and Company社(インディアナ州Indianapolis)。

 詳しくは、FDAによるニュース・リリースまで。(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)