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2003.11.26

吸入麻酔薬のセボフルランで火災、米でドクターレター

 吸入麻酔薬のセボフルラン(わが国での商品名:セボフレン)の使用中、ごくまれに、火災や麻酔回路の異常過熱が発生することがわかった。米国での報告を受け、発売元の米国Abbott社がこのほど、麻酔科医向けのドクターレターを発出した。セボフルランは不燃性だが、炭酸ガス吸収剤と接触すると分解することが知られており、関連は不明だが事故例の大半は「乾燥した炭酸ガス吸収剤」を使用していたケースだったという。

 Abbott社によると、発火や過熱の詳細な機序は不明なものの、報告例中1例を除いては、炭酸ガス吸収剤が乾燥した状態で使用されていた。事故例の多くは麻酔器の使用初日に起こっており、米国内では炭酸ガス吸収剤として「バラライム」を使用していたケースが多かったが、欧州では「ソーダライム」使用時の事故例も報告されている。

 同社では、乾燥している恐れのある炭酸ガス吸収剤は使わない、麻酔中の新鮮ガス流量を十分に保つ(流量が不十分だと炭酸ガス吸収剤の乾燥を招く恐れがある)など、セボフルラン使用上の具体的な留意点を挙げ、注意を促している。

 この件に関する米国食品医薬品局(FDA)の安全性情報はこちら、Abbott社のドクターレターはこちら(PDF形式)まで。(内山郁子)