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2003.11.18

10月の医療機関の倒産、負債総額100億円超える

 帝国データバンクは11月17日、2003年10月分の「全国企業倒産集計」を発表した。病院・開業医の倒産は件数こそ4件にとどまったものの、負債総額は108億4000万円と100億円の大台を超え、特に中堅規模の医療法人の倒産が目立つ結果となった。

 ここ5年間で見れば、月間の負債総額が100億円を超えたのは2000年12月(126億円)、2002年5月(208億4700万円)に次ぎ今回が3回目。しかし、先の2回はそれぞれ負債額110億円、同200億円の倒産が発生し、それらが負債総額を押し上げていた。今回は負債額100億円を超える倒産は発生しておらず、負債額10億円、20億円台の倒産が4件中2件を占めている。

 病院・開業医には分類されない老人保健施設を開設する医療法人の倒産1件(負債額17億円)も含めて考えれば、中堅規模の医療機関の行き詰まりが目立つと言えそうだ。

 今年の病院・開業医の倒産は、8月までに25件、負債総額は約58億円と、前年同月までの28件、約271億円を下回るペースで推移してきた。しかし、9月、10月で8件、負債総額約165億円の倒産が発生している。先に挙げた老健施設を開設する医療法人の倒産のほか、まだ倒産としてカウントされていないが、債権者が民事再生法を申し立てている札幌市の医療法人のケースもあり、ここへきて医療機関の倒産は増加に転じてきたと言える。(井上俊明、日経ヘルスケア21